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ハッピーリッチコラム バックナンバー

第286号『駐車場が減っている クルマと都市の関係は今後どうなるのか?』
    世の中から駐車場がなくなったとき、街の景色はどうなるか?~
2018/02/06

私的年金をつくろう 『ハッピーリッチ・アカデミー』第286号

こんにちは!
明るく前向きに自分の財産を築いていこうと頑張るみなさんに、ハッピーな人生を送るための情報を提供する「ハッピーリッチ・アカデミー」管理人の川瀬です。

 
■設置義務緩和、ビルの駐車場が減っていく

駐車場が減っていく。
この流れはもう戻らないでしょうね。いずれ世の中から駐車場が無くなる日がくるかもしれません。

<ビル駐車場、設置義務緩和 都市部で車離れ>
(2018年2月5日付 日本経済新聞)

『若者らの車離れで都市部を中心に駐車場の空きが目立つのを受け、国土交通省はオフィスビルなどに駐車場の設置を義務付けている規制を緩和する。
複数のビルの駐車場を集約したり、荷さばき場に転用したりしやすい仕組みを導入。
空いたスペースを活用し、街づくりや物流の効率化を後押しする。』

オフィス街や繁華街などでは、路上駐車や違法駐車を減らすためにも十分な駐車スペースが必要です。
そのため中心市街地にあるオフィスビルや大規模商業施設は、一定の駐車場の確保が義務付けられています。

駐車場の設置義務に関しては、国が指針を出して自治体ごとに条例で基準を定めています。
目安としては政令指定都市クラスにあるオフィスビルで床面積250平方メートルにつき1台分とのことです。

国はこの駐車場設置義務を今後緩和していくようです。
背景にあるのは「クルマ離れ」です。

記事によりますと、都市部の大規模オフィスビルの駐車場稼働率がなんと2割程度のところもあるそうです。

今、駐車場が余り始めているのです。そりゃ設置義務も緩和しますよね。

 
■ビルもマンションも。駐車場が余る時代に

東京23区内ではオフィスビルや商業施設の新設により、駐車場台数はこの10年間で1.25倍に増えました。
一方で、自動車保有台数はこの10年間で0.89倍と減少しました。
これでは確かに駐車場は余っていきますよね。

今も都心部では新しいビルがどんどん建築されています。
この先、余ることが確実なのであればそのスペースを他の用途に利用した方がいい、ということになりますよね。

マンションでも同様のことが起きています。
「一家族一台」の時代には、マンション一戸につき一台の駐車場がないとマンション売れ行きにも影響がありました。
しかし、不動産経済研究所によると2017年上半期に東京23区内で発売された新築分譲マンションは、販売戸数に対して駐車場台数が平均3割程度しかないそうです。

カーシェアリングの普及や若者のクルマ離れなどで車を持たない家族が増えているのでしょう。
特に都市部は、公共交通機関が充実していますし、クルマの保有コストもバカになりませんからね。

 
■駅周辺の月ぎめ駐車場の地主も大変

クルマ離れは東京などの都市部だけの話ではありません。地方都市でも駐車場は減っています。
例えば、郊外の主要駅の近くにある月ぎめ駐車場が空いてきています。

団塊世代の人たちは、郊外に家を買って長い時間を掛けて通勤をしている人が多くいました。
自宅から駅までクルマで行って、月ぎめ駐車場に置いて、電車で通勤していました。
そういう人たちが大量に退職したことで駅前の駐車場に空きが出てきているのです。

地主にとって、駐車場経営は土地活用の有効な手段でした。
賃貸アパートのように大きな投資も維持費も要りません。固定資産税をまかなうためには6~7割程度の稼働率があれば十分です。
しかし、それが稼働率5割を切ってきますと、固定資産税・都市計画税を払うと赤字になってしまうケースが出てきます。

駅からちょっと遠い駐車場から空いてきています。徒歩5分以上離れるとその傾向は顕著です。
地主さんも大変です。赤字が続くようなら、賃貸アパートを建てるなど他の利用法を考えないといけません。
賃貸アパートなら駅から10分程度離れていても大丈夫ですからね。

 
■この世から駐車場が無くなる日

人口減少、都市部への人口集中、団塊世代の退職、若者のクルマ離れ、カーシェアリングの普及など、様々な要因でクルマが減り、駐車場も減っていっています。

そして、いずれクルマの自動運転が普及したときには、世の中から駐車場自体がなくなっているかもしれません。

完全自動運転が普及した社会では、常にクルマが街を走行しています。
どこかに行きたいときには、近くを走っているクルマを検索して迎えに来てもらいます。
目的地に着いたらクルマは次の利用者のところに行きます。
ですから長時間の路上駐車はなくなります。そして、そもそも大きな駐車場がいらなくなりますね。

マンションやオフィスビル、ショッピングセンターなどではこれまで大きな駐車場スペースが必要だったのですが、これが無くなると大きなコスト削減になります。
住戸面積やオフィス面積、売り場面積を広げることが出来ます。
駐車スペースだったところが公園のような憩いのスペースになるかもしれません。

一家に一台の「マイカー時代」から、カーシェアリングなど「共有時代」になりました。
いずれ自動運転が進むとクルマを保有する必要すらなくなる時代になります。

クルマと都市の関係は大きく変わりますね。
駐車場は今後も減っていくでしょう。
そしていずれ、今、世の中に当たり前にある駐車場がなくなる日がくるかもしれません。
大きな道路や大きな駐車場、これらが余ってきたとき、世の中の景色はどう変わるのでしょうね。

みなさんも、今後、大きな駐車場を目にした時、このスペースを何に転用したらいいかを考えてみるといいかもしれません。
新しいビジネスチャンスがあるかもしれませんよ。

今回は以上です。
次回もお楽しみに。

 
【編集後記】 「景気好調なのに大暴落」
 
アメリカの株が大暴落です。
きっかけは「雇用統計の結果が好調だったから」、です。普通とは逆の動きですね。
金利の上昇を懸念したマネーが一斉に動いたようです。確かにバブル気味でしたからね。
しかし、これは「調整」というレベルを超えていますね。日経平均も相当下がっています。
これが景気を冷やすことにならないといいのですが。