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ハッピーリッチコラム バックナンバー

第233号 『2015年を振り返り、2016年を展望してみる』
     ~2016年は生産性を上げて経済基盤を強くする最後のチャンスです!~
2015/12/22

私的年金をつくろう 『ハッピーリッチ・アカデミー』第233号

こんにちは!
明るく前向きに自分の財産を築いていこうと頑張るみなさんに、ハッピーな人生を送るための情報を提供する「ハッピーリッチ・アカデミー」管理人の川瀬です。

いよいよ2015年も終わりですね。今回は、今年を振り返り、来年を展望してみたいと思います。
いつものように「楽観的」です(笑)。

 

■1年前に書いた「2015年の展望」とは?

 

振り返りますと、1年前のこのコラムで「2015年の展望」として私は以下のように書いています。
(ハッピーリッチ・コラム208号 平成27年1月6日http://www.happyrich.jp/columns/208.html

『(衆院選の結果)引き続き、安倍政権が国政を担うこととなりましたので政府方針に大きな変更はありません。金融緩和は続くでしょうから金利は当分上がりません。3.5兆円規模の経済対策も打たれます。法人向けに減税方針も打ち出されています。収益力の高い企業ほど有利な税制になっていきそうです。企業収益が良くなっていくので株価も安定するでしょう。上半期中にも2万円台にいくのではないでしょうか。米国経済は順調だし、原油価格は低位で安定しそうです。いずれも日本経済にはフォローの風になります。円安はインフレ期待が落ち着くので、これ以上は安くならず今の120円あたりで一服するのではないでしょうか。』
 

ほぼそのようになりましたね!
…とは言っても自慢にも何にもなりませんね。誰もがこのように予測していたと思います。政策もわかりやすかったですからね。

そして最後の「編集後記」に懸念材料を書きましたが、これも割と現実のものになった感じです。

『今年(2015年)は良い年にしたいですね。日本経済の見通しは明るいものがあると思うのですが、気になるのは国際情勢ですね。アメリカは経済的には良いとして、EUの経済回復とそれに伴って中国の安定がなるかどうか、原油価格の低位安定にも影響があると思われるイスラム国の動向、さらにはロシアが通貨危機に陥らないかどうか、などなど。』(編集後記より)
 

国際情勢にはいろいろ影響は受けましたね。結果として株価は乱高下しました。グローバルマネーが動きましたからね。
中国経済の急激な減速、イスラム国をはじめとしたテロとの闘い、それに伴う難民の増加とEU経済の減速、原油価格の下落。そして最後は好調な米国経済の利上げによる新興国の経済減速懸念などなど…。日本経済は世界とつながっていますからね。
 
■それほど悪くなかった2015年の日本経済
 
新聞やテレビなどでは「日本経済はもう失速」とか「アベノミクスは失敗している!」といったネガティブな報道が多いように思います。確かにGDPなどをみても日本経済は確実な成長局面にあるとは言えません。しかし、だからといって景気が底割れするような状況にもなっていません。2015年7-9月期の実質GDPは前期比プラス0.3%となり、わずかですが増加に転じました。消費増税後の落ち込みからはほぼ回復したと言ってもいいでしょう。

政府が経済対策をする目的のひとつは「失業を発生させないため」ですが、日本はほぼ「完全雇用状態」と言われる完全失業率3%台をずっとキープしています。

直近(27年10月分)の労働力調査(総務省統計局)によると、
・就業者数は6,432万人。前年同月に比べ42万人の増加。←11か月連続の増加です。
・完全失業者数は208万人。前年同月に比べ25万人の減少。←65か月連続の減少。
・完全失業率は3.1%。前月に比べ0.3ポイント低下。

と、雇用環境は持続的に良くなっています。雇用が増えたという話になると「雇用があるといっても非正規じゃないか」という声が上がります。
確かに非正規は増えています。でも正社員も増えています。

<若者の正社員増える 4~9月72%>
(2015年12月7日付 日本経済新聞)
『正社員の若者が増えている。15~24歳の働く人(学生を除く)に占める正社員の割合は2015年4~9月に71.8%と前年同期より0.7ポイント上がった。比べられる02年以降では最高で、人手不足に悩む医療・介護や製造業で増えている。』 

賃金については労働者平均で見ると上がっていないように見えますが、高い給与をもらっていたシニア世代が大量に退職している影響もあります。少なくとも都市部の大企業に勤務している30代40代の給与は確実に上がっています。
 
■どうなる?2016年
 
要するに、2015年は良くはなかったかもしれませんが、マスコミが言うほど悪くもなかったのです。先日、2016年度予算案の概要が発表されていましたが、税収は57.6兆円とバブル期以来25年ぶりの高水準です。消費税収が増えたのはもちろんですが、法人税も所得税も増えました。皆が前年よりも稼いだということです。

そして来る2016年は恐らくもっと良くなると思います。
政治的には「7月の参院選挙」、そして経済的には「再来年の消費増税」がありますからね。

選挙を前にして景気を減速させるわけにはいきません。予算は96.7兆円と過去最大規模ですし、補正予算も前年並みの3.3兆円です。(使い道はさておき)政府は景気対策にはかなり積極的になっています。景気が良くならないと選挙にも勝てないし、消費税も上げづらくなりますからね。

再来年の2017年4月には消費税率が8%→10%に引き上げられる予定です。その予定のままで行くと来年はそれなりに駆け込み需要が発生するでしょう。特に住宅は消費増税の半年前、2016年9月30日までに住宅会社と工事請負契約を締結すれば、完成引き渡しが2017年4月以降にずれ込んだとしても8%の税率が適用されるという特例があります。ですから、住宅業界は上半期の9月末までに販売増を見込んでいます。クルマや家電製品などは年後半には買い替えが進むのではないでしょうか。
 
■2016年は経済基盤を強くする最後の機会
 
2016年の経済環境は悪くないと思います。ただし、少し気の早い話ですが、2017年以降はちょっと悪くなるかもしれません。消費税増税の反動があるでしょうし、その頃には日銀の量的緩和も限界を迎えるでしょうから、緩和政策が弱まって金利が上昇したりすると一気に景気が冷え込む可能性も考えられます。

…ということは、全体的にフォローの風が吹くであろう来年、2016年こそが日本の経済基盤を強くする最後の機会なのです。逆に言うと2016年に強くなっておかないと2017年以降の落ち込みが耐えられないほど大きくなってしまうかもしれません。

今、「会社が儲かっていない」とか「給料が上がっていない」という人もいるでしょう。でも、それを世間の論調に乗っかって、政治やアベノミクスのせいにしても何も変わりませんね。

企業は顧客基盤を強化して既存事業を伸ばしたり、新商品や新サービスを投入したりするチャンスが到来しています。個人は力を付けて生産性を伸ばす絶好の機会です。
2016年は皆がそれぞれの持ち場でイノベーションを起こす年にしたいですね。

では今年はこれで終わりです。
来年も宜しくお願いいたします!
 
 
 
【編集後記】 「今年もお世話になりました」
いつもはこの時期、税制改正大綱や補正予算の中身について触れたりしています。でも軽減税率を巡る政治のやり取りや高齢者へ重点配分された補正予算などは個人的にはちょっと…です。ただこのコラムは何事も「政治や世の中のせいにはしない」というのがポリシーなのでもう触れないことにしました。
さて、皆さんはどんな1年でしたでしょうか。私は、公私ともに色々な変化を生み出すことが出来たとても充実した1年でした。
2016年も皆様にとって良い年になりますように。それでは良い年をお迎えください。