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ハッピーリッチコラム バックナンバー

第232号 『あなたは持家派?それとも賃貸派?』
    ~内閣府「住宅に関する世論調査」に見るこの10年の意識変化とは?~
2015/12/09

私的年金をつくろう 『ハッピーリッチ・アカデミー』第232号

こんにちは!
明るく前向きに自分の財産を築いていこうと頑張るみなさんに、ハッピーな人生を送るための情報を提供する「ハッピーリッチ・アカデミー」管理人の川瀬です。

先日、内閣府が11年ぶりに「住宅に関する世論調査」を発表しました。
あなたは持家派ですか?それとも賃貸派?

 

■住むなら持家がいいか、賃貸がいいか

 

いつかは「庭付き一戸建て」、もしくは「都市部に建つ眺めの良い分譲マンション」に住む。これはかつて誰しもが抱いた夢でした。

— 学校を出て就職をして、結婚をして、子供が生まれる。そうしてだいたい30代に差し掛かった頃に賃貸アパートや社宅を出て自分の家を持つ —

これがかつてのパターンでした。今の50代より上の世代(私より少し先輩)の人たちは当たり前のように会社に入ると財形住宅貯蓄を始めて、将来家を買うときに備えたものでした。

しかし、この「望ましい居住形態」に関するエンドユーザーの意識は少しずつ変わってきているようです。

内閣府の「住宅に関する世論調査」(平成27年11月発表)によると、現在、住宅を所有しているかどうかに関わらず、「住宅の所有についてどのように考えるか」を聞いたところ、「所有したい」(←いわば持家派)という人の割合が74.9%なのに対して、「所有する必要はない」(←いわば賃貸派)という人の割合が16.5%、「どちらでもよい」という人の割合が7.8%となっています。
 
■持家派は特に30代で減少
 
色々なところで世間の常識のように言われているのは、「日本人は持家志向が強い」ということです。

確かにこの統計をみるとそうですね。74.9%が持家志向なのですから。

この内閣府の「住宅に関する世論調査」ですが、なんと11年ぶりの調査です。11年前に行われた前回の調査(平成16年11月)と比較するとこの11年間の意識の変化が見て取れます。

今回と11年前の前回の調査結果を比較して見ますと、「所有したい」(持家派)は前回79.0%→今回74.9%と割合が低下しています。逆に「所有する必要はない」(賃貸派)が前回12.1%→今回16.5%と割合が上昇しています。

内閣府「住宅に関する世論調査」

今回(平成27年11月調査) 前回(平成16年10月調査)
所有したい 74.9% 79.0%
所有する必要はない 16.5% 12.1%
どちらでもいい 7.8% 7.8%

 

この調査を見ると、まだまだ持家派がはるかに優勢ではあるものの、この11年間で持家派の割合は減って、賃貸派が増えつつあるということになっています。

特に住宅購入適齢期である30代で、「所有したい」(持家派)が72.1%と全世代の平均よりも持家派が少ない結果になっています。
確かに若い世代を中心として「無理をして持家に住む必要はない」と考える人たちが年々着実に増えているように感じます。

 
■家を持ちたくない理由とは?
 

今回の調査ではその増えつつある「賃貸派」に対して、「所有する必要はない」と考える理由を聞いています。

すると理由の第一位は、「多額のローンをかかえたくないから」(20.9%)
第二位は、「家族の状況の変化(子どもの独立や転勤など)に合わせて自由に住み替えたいから」(19.2%)
第三位は、「維持・管理のわずらわしさがないから」(17.8%)

…ということでした。
なるほど、やはりローンですね。

持ち家派が減りつつある理由、これは社会的な環境変化が大きく影響しているのではないかと思われます。

まず、ひとつは給与減です。
国税庁の民間給与実態調査によると2014年度の給与の平均は415万円で、この10年間でおよそ60万円も減少しました。
これでは住宅ローン返済への不安が大きくなるのもわかる気がします。

もうひとつは、晩婚化や少子化といったライフスタイルの変化です。

例えば、30代の未婚率は2000年と2010年では以下のように増えています。

2000年 2010年
 30~34歳   男   42.9%   46.5% 
 女   26.6%   33.3% 
 35~39歳   男   26.2%   34.6% 
 女   13.9%   22.4% 

(総務省「平成22年国勢調査速報」)

「家を買おう(建てよう)」というモチベーションは一般的には、結婚したり、子供が生まれたり成長したりすると高まるものです。結婚しない、子供を持たないという世帯が増えているのも持家派が減っている理由として考えられるかもしれません。

 
■何となく不安…という状態のままが一番良くない
 

今の20代後半~40代前半くらいまでの住宅購入適齢期の人たちは、自分たちの世代は自分の父親たちの世代とは明らかに違うと思っています。真面目に働いてさえいれば、次第に給料が上がっていき、定年になれば退職金がもらえて、老後は年金で悠々と暮らすことができる…、今はもうそんな時代ではないと誰しもが思っています。
むしろ、「もしかしたらこれ以上給料はもう上がらないかもしれない、定年になっても退職金はないかもしれない、老後には今の年金制度は破綻しているかもしれない…。」そんな不安を感じています。

そんな中で「家を建てる」、「家を買う」という決断ができるのだろうか—。3,000万円とか4,000万円とかの多額のローンを組む。35歳の人が35年ローンを組んだら、ローンを返し終わるのは70歳。ただでさえ老後の不安があるのに、今そんな決断をしていいのだろうか…。

多かれ少なかれ皆このように感じています。そんな時代背景の中、「何も持家を持たなくてもずっと賃貸でもいいじゃないか。」という気持ちになるのも無理はありませんね。

持家と賃貸—、どちらが良いとか悪いというものではありません。どちらもメリットもあればデメリットもあります。ただ、家を買うのが不安ならしっかりとライフプランを見つめなおすことをお勧めします。後になってから「やっぱり家を買うんじゃなかった」とか、逆に「やっぱりあの時買っておけばよかった」と後悔しないためにも…。

今回は以上です。
次回もお楽しみに!

 
【編集後記】 「GDP上方修正」
前回、7-9月のGDPがマイナスだったことを受けて、「今の日本って景気が良いのか?悪いのか?」と書きましたが、今朝GDP上方修正の報道がありましたね。結果プラス成長でした。わずかですけどマイナス成長とプラス成長では全然印象が違いますよね。「な~んだ」と言う感じです。やっぱり景気いいんですね。