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ハッピーリッチコラム バックナンバー

第225号 『転職で給与を上げるためには?』
     ~転職は報酬だけにこだわらずにゴールを決めて~
2015/09/01

私的年金をつくろう 『ハッピーリッチ・アカデミー』第225号

こんにちは!
明るく前向きに自分の財産を築いていこうと頑張るみなさんに、
ハッピーな人生を送るための情報を提供する「ハッピーリッチ・アカデミー」
管理人の川瀬です。

 
今回は転職についてです。

転職環境は良くなってきたようですが…。

 

 

■転職で給与が上がるようになってきた?

 

景気が良くなってきましたね。転職を考えている方には良い時代環境になってきたようです。

 

<転職後賃金増、最高の36.6% 昨年、雇用改善が寄与 >

(2015年8月28日付 日本経済新聞)

『厚生労働省は27日、2014年の雇用動向調査を発表した。転職後に賃金が増えた人の割合は前年比4.8ポイント増の36.6%で、比較可能な04年以降で最も高かった。雇用情勢の改善で企業は人材の確保が難しくなってきており、賃金を上げる動きが広がっている。』

 

良いニュースです。景気が良くなって人手が不足している企業が増えているのでしょう。

20~30代の若い世代の人がキャリアアップをするための転職が増えるかもしれませんね。

 

ただ、この「2014年 雇用動向調査」の「年代別統計」をよく見てみるとそれほど甘いものでもなさそうです。

 

「転職前より給与が増えた」という割合から「減った」という割合を引いた結果がありました。

一番増加した割合が多いのは「19歳以下」の世代で、52.7ポイント(増加64.1%-減少11.4%)。

その次は「20歳以上24歳以下」で24.7ポイント(増加45.4%-減少20.7%)。

あとの世代はほぼ一ケタで、50歳以上になるとマイナスです(減少した人の方が多い)。

 

やはり転職をして給与が増える可能性があるのは若い人が多いようです。40代以上には「転職して給与アップ」というのはなかなか厳しいですね。

 

 

■給与が上がるというのはどういうことか

 

企業がいくらの給料を支払えるかは、いくら稼いでいるか、どれだけ成長出来るかによります。

転職して給与を上げたいならそういった成長余力のある会社にするべきですね。

 

企業の財務指標に「労働分配率」というものがあります。

計算式は、

 

労働分配率=人件費÷付加価値

 

「付加価値額」とはその企業が稼いだ額です。売上から原価を引いた「売上総利益」とほぼ同じと考えてもいいです。「人件費」とは、「給与」や会社負担の社会保険料や雇用保険料にあたる「法定福利費」や「厚生費」などの合計のことですね。

この労働分配率ですが業界にもよりますが、だいたい60%くらいが平均でしょうか。労働分配率が60%の場合、法定福利厚生費などを除くと「給与」に回るのは付加価値のだいたい50%くらいになりますね。

 

とすると、仮に1,000万円の付加価値を会社に提供できる人なら給与は500万円くらいになります。提供できる付加価値が2,000万円の人なら給与は1,000万円くらいもらえるということになります。

 

皆さんが「1,000万円プレーヤー」になりたいのなら、会社に2,000万円以上の価値をもたすことが出来ないといけませんね。もっと厳密に言うと、その会社の社員構成が、営業など直接売上を稼ぐライン部門と、事務や経理などのスタッフ部門が半々だとすると、ラインである営業担当の人は直接的に付加価値を稼がないスタッフ部門の分も稼がないといけません。営業担当者として年収1,000万円以上欲しいのなら、稼がなければならない粗利額の営業目標は4,000万円くらいになりますね。

「営業は自分の給料の3倍以上稼げ」とよく言われるのはそういうことです。

 

給与が上がるということは、パフォーマンスやキャリアやポジションなどが上がっているということですね。

 

 

■普通は転職で給与は下がる?

 

転職で年収を上げたいと思ったら、基本的には、労働分配率が高い会社に転職するか、今の自分の持っている能力や経験を発揮して提供できる付加価値が今より高くなる環境がその会社にないといけません。

 

例えば、違う業界への転職などの場合には、自分の能力や経験がフルに使えませんので、基本的には年収は下がります。付加価値をもたらすパフォーマンスが今より下がるのだから当たり前ですね。

 

企業側は紹介や引き抜きなどで転職者の力量がわかるケース以外は転職応募者の本当の力量はわかりません。だから、普通は安全を見て前職の給与水準よりも下がるケースが多くなります。

転職時に今よりも良い給与の条件になるケースには「期待料」が含まれていることになります。その場合、入社後に今よりも高いパフォーマンスを発揮することが出来れば給与はさらに上げられるかもしれませんが、今と同程度以下のパフォーマンスしか発揮できなければ間違いなく次の改定で給与は下がります。

 

良い条件で入社すると、会社も「即戦力」として認識してすぐに成果を期待します。まわりからもそう見られますから、わからないことに対して手とり足とり教えてもらうようなことは出来ないかもしれません。

そんなプレッシャーの中で思ったようなパフォーマンスが発揮できず、会社から期待ほどでもなかったと認識されて給与が下がってしまったら、そこから再び上げていくのは結構大変です。

 

 

■転職は報酬にこだわらず、ゴールを決めて

 

転職でのゴールは決して高い年収で転職することだけではないと思います。大事なことは、新しい職場で成果を上げて、認められて、キャリアをアップさせることです。専門知識や経験などの能力を身につけていって高いポジションを得られるようになっていけば、結果的に給与は上がっていくはずです。

 

転職を考えている方には、「なぜ転職するのか?」ということをよく突き詰めることをお勧めします。今の仕事で何が出来ていて何が出来ていないのか、次の会社で何を、どれだけやりたいか、そしてそれは出来そうか、といったことをよく突き詰めた方が良いと思います。

そして入社前にはあまり報酬にはこだわらず、自分が許容できる範囲内であれば多少の減少は受け入れて、入社後のパフォーマンスで給与を上げていくというのが良いと思います。

 

今回は以上です。

次回もお楽しみに!

 

 

【編集後記】 「私の転職」

 

私の経験談で恐縮ですが、私は32歳の時に転職しました。銀行で10年働いてからコンサルティング会社への転職です。給与は銀行退職時にもらっていた額から2割ほど下がる条件でした。異業種への転職だったので当然です。ただ、私の転職の目的はキャリアアップでしたので問題なく受け入れました。妻にも相談して家計を切り詰めてもらいました。2年後には何とかパフォーマンスを認められるようになったのだと思いますが、銀行時代の給与水準に戻りました。5年後に今の会社を作るために退職しましたが、その時には銀行時代にもらっていた給与額の1.2倍になっていました。仕事は厳しかったですが、あの転職があったらから今があります。良いキャリアを積ませていただいたことを今でも感謝しています。