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ハッピーリッチコラム バックナンバー

第103号 『日本人は貯蓄好きってホント?その2』
    ~貯蓄をしたくてもできない時代になる?~
2010/10/12

私的年金をつくろう 『ハッピーリッチ・アカデミー』第103号

こんにちは!
明るく前向きに自分の財産を築いていこうと頑張るみなさんに、ハッピーな人生を送るための情報を提供する「ハッピーリッチ・アカデミー」管理人の川瀬です。

今回も前回に引き続き「貯蓄」の話。
10月17日が「貯蓄の日」ってご存知でしたか?伊勢神宮の神嘗祭にちなんでいるらしいですね。
この機会に皆さんも貯蓄について考えてみましょう。

『日本人は貯蓄好きってホント?その2』 
~貯蓄をしたくてもできない時代になる?~

前回、日本の貯蓄に関する傾向について書きました。

「貯蓄好き」と言われた日本人。
実はそれは過去の話で、今の日本の貯蓄率はすでに先進国でも下位・・・。
日本の家計貯蓄率は最近の10年間で10%台から5%を切る水準にまで急激に落ちました。

貯蓄率低下の原因は、「高齢化」と「経済成長の鈍化」。
貯蓄を取り崩して生活する高齢世帯の増加と、経済成長の鈍化により低下する可処分所得・・・。
貯蓄の減少から見えてくる日本の将来像とはどんな姿なんでしょうか?

■「貯蓄はしたいけどできない」が現実!?

実際、今の日本の家計には貯蓄に回す余力がないようです。

私たち(ハイアス&カンパニー)は「貯蓄の日」(10月17日)に先立って「貯蓄に関する意識調査」を行いました。調査内容は以下の通りで、調査方法はインターネットでのアンケートで選択式にて回答してもらいました。
http://www.happyrich.jp/enq_1009.html
(参考-調査名:「貯蓄に関する意識調査」、調査対象:10代から70代までの男女、有効回答数:2,412名)

この調査結果をざっと見てみますと・・・

【Q.月々の貯蓄をしていますか?】

「月々の貯蓄をしている人」・・・「63.7%」
「月々の貯蓄をしていない人」・・・「36.3%」

3人に1人以上が「計画的に貯蓄をしていない」ということのようです。

【Q.貯蓄をしていない理由は?】

「貯蓄をするだけの余裕がないから」・・・「86.6%」
「銀行の金利が低いから」・・・「7.9%」
「お金は使う主義だから」・・・「1.1%」

ほとんどの人は「貯蓄はしたいけど余裕がないからできない」ということのようです。

そして、「月々の貯蓄をしていないことに不安を感じている」人は、「89.4%」
という結果になりました。

貯蓄をしないことに不安を感じながらも、貯蓄が出来ない家計の厳しい現状があるのですね。

■日本だけにやってくる「2012」の恐ろしさとは?

ちょっと前に、「2012」という映画が公開されていました。
2012年に太陽系の惑星が直列に並び、その影響で地球環境に変化が起きて地球が滅びてしまうという古代マヤ文明の予言を基にした映画です。
実際には惑星は直列しないし、直列したとしても何かが起きることはないようですので心配しなくても良いのですが、日本には確実に2012年になると起きる変化があります。

いわゆる「日本の2012年問題」です。
この年から日本の貯蓄率は減少スピードをさらに加速し始めるでしょう。

以前、「2007年問題」というのがありました。
1947年~1949年に生まれた方たちは第一次ベビーブーマー(団塊の世代)と呼ばれ、日本の人口分布の中で最も人数が多い層ですが、この方たちが60歳になるのが2007年でした。
2007年以降、企業から大量の退職金や年金積立金などが取り崩されることで日本のお金が企業部門から家計部門にシフトすることが予想されました。国や各企業はどうそれに備えるか、などといったことが「2007年問題」としてよく取り上げられていましたね。

国は年金の給付開始年齢を段階的に65歳に引き上げてきました。
企業は雇用延長や再雇用制度などを整備しました。

そして次は、2012年というわけです。
2012年には団塊の世代の方たちが65歳になります。いよいよ年金と今まで貯めた貯蓄のみで生活を始める人たちが一気に増加します。
今まで税金や社会保険を多く支払ってくれていた方たちが一斉に給付を受ける側に回りはじめます。税収が落ちるとともに、年金や医療費や介護費などが膨らんでいくことでしょう。

日本の財政は大丈夫なのでしょうか?

■日本の国債、いつまで大丈夫?

世界一の借金大国である日本。
「日本は破たんしない。なぜなら日本の国債の9割以上は主に日本の金融機関が保有しているから。」と言われています。
日本の金融機関にお金を預けているのは私たち(というか正確には上の世代の方々ですが・・・)国民です。
この貯蓄が高齢化の進展で今後加速度的に減少していきます。
また、現役世代は貯蓄をする余裕もないほど可処分所得が落ちています。
それでも「国民の貯蓄があるから国債を発行しても大丈夫」なのでしょうか?
それって一体いつまで大丈夫なんでしょう?

高齢化は確実にやってきます。
将来に備えて貯蓄をしたくても、税金など国民負担が重すぎてできないという事態にもなりかねません。
もし、今の現役世代がこのまま十分な貯蓄が出来ないまま老後を迎えるとしたら・・・。
2012年問題とは比較にならないくらいの、2030年問題とか2040年問題とかがやってくるかもしれませんね。そのころには国民の貯蓄は国を支える余裕はないでしょう。

国には税体系の見直しとともに、経済成長を志向して可処分所得を増やす戦略を期待します。
そして私たち現役世代は、厳しい家計状況の中でもコツコツと貯めていく堅実さがますます大事になるでしょう。

皆さんも「貯蓄の日」に自分のマネープランを見直してはいかがでしょうか?

今回は以上です。次回もお楽しみに!

【編集後記】 「2012年問題って・・・」

それにしても「2012年問題」とは失礼な言葉ですね。
団塊の世代の方たちは受験や就職や昇進など、いつも人生の節目でそんな風に言われてきたようですが、ついに老後を迎えるにあたりあたかも国の負担のように言われるとは・・・。
私の弟の世代(団塊ジュニア世代)も同じように人生の節目でよく制度が変わったりしてきたので、いつも文句を言っています。
でも一番大変なのは今の子どもたちであることは間違いありません。
子どもたちの世代に迷惑をかけないように、せめていつまでも健康で、何歳になっても自分の食いぶちくらいは賄える仕事のスキルを身につけたいと思っている43歳でした。