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ハッピーリッチコラム バックナンバー

第88号 『ライフプランの重要性とは?』
    ~社会状況の変化に備えましょう!~
2010/03/16

私的年金をつくろう 『ハッピーリッチ・アカデミー』第88号

こんにちは!
明るく前向きに自分の財産を築いていこうと頑張るみなさんに、ハッピーな人生
を送るための情報を提供する「ハッピーリッチ・アカデミー」管理人の川瀬です。

私、週末はファイナンシャルプランナーとか住宅コンサルタントとしてセミナーの
講師などをやっております。今回はそのセミナー後のご相談者の方の「ちょっと
ツライお話」です。

『ライフプランの重要性とは?』
 ~社会状況の変化に備えましょう!~

先日の「マイホーム応援セミナー」でのお話です。
ご参加いただいていたのは、「これからマイホームを買おうか!」という方たち
ですので、だいたい20代後半~30代後半のご家族が中心です。
その方たちに対しまして、
「住宅を買うタイミングでしっかり将来のライフプランを見通しましょうね!」
「ライフプランは老後のことや万が一のことなどもよく考えて組みましょうね!」
などと話しをしておりました。

会場の最前列に初老のお客様がお一人いらっしゃいました。
セミナー中はニコリともせず、苦虫を噛み潰したような表情でセミナーを聞いて
おられました。
「何か気に障るような失礼な話をしてしまったかな・・・」と心配しておりまし
たら、セミナー終了後に、私のところへ「質問があるのですが・・・」と来られ
ました。

話を聞いてみると、そりゃ苦々しい表情にもなりますね、という状況でいらっ
しゃいました。

■Aさんの住宅ローンの「ツライお話」

仮にAさんとしておきます。
Aさんは65歳。奥さまと2人暮らし。一人娘さんはすでに結婚して家を出ておられ
ます。
20年前、45歳の時に新築の一戸建てを購入。現在も住宅ローンを返済中で、残高は
まだ1000万円ほどあります。完済まではあと10年(完済年齢75歳)だそうです。

5年前、60歳で自動車部品製造の会社を退職しました。住宅ローンの返済にとアテ
にしていた退職金が会社の業績不振で少ししか出ず・・・。収入も少なくなった
ので、毎月の住宅ローン支払い13万円が厳しくなりました。
その時にローンを借りていた○○銀行に行って、「返済額を減らせないか」と相談
するも、相手にしてもらえず。

頭にきて、ライバルの△△銀行に相談したら喜んで借り換えに応じてくれました。
適用金利が低くなり、完済年齢も3年延ばしてくれたことで毎月の支払額は10万円
弱になりました。

なんとか一息つきましたが、それでも生活が厳しいことには変わりはありません。
Aさんは元の職場でもう一度働かせてもらうことにしました。
それでここ数年はなんとかやりくりしていましたが、折からの不況で会社の経営は
悪化。ここ数カ月は「週3日以上は来なくていい」と言われ収入が激減しています。
また「20万円はもらえるだろう」と(勝手に)思いこんでいた年金収入も夫婦で
16万円ほどしかありません。
そんなこんなで毎月10万円でもローンの支払いが困難になってきました。
5年前には気前よく借り換えに応じてくれた△△銀行も、今回の返済条件の見直し
には難色を示して取り合ってくれません。

売却も考えましたが、ローン残債額相当で売れるかどうかわからない水準だそう
です。また売った後賃貸住宅に住んだとしてもこの先ずっと家賃を払い続けること
ができるかどうかも不安です。
「私はどうしたらよいのでしょうか?」(Aさん)
・・・というお話でした。

■Aさんはどうしたらよいのでしょう・・・

正直、大変厳しい状況です。
Aさんが以前にやったような新しい銀行での借り換えは年齢からみても収入面から
みてもほぼ無理です。
返済期限を延ばして返済負担を軽減する「個人版民事再生法」というものもあり
ますが、これは「延長したときの完済年齢が70歳」という目安がありますので
Aさんの場合は難しいでしょう。

今の△△銀行で返済条件を見直してもらうのがベストです。
銀行はすでに借りているお客様の条件見直しには腰が重いものです。
ただし、幸い今は、昨年、亀井金融大臣が大騒ぎして作った「金融円滑化法」
(通称:貸し渋り・貸しはがし防止法)が成立しています。返済困難者に対して、
銀行は返済猶予などの申し出に応じる義務があります。この法律は住宅ローンを
借りている個人にも当然適用されます。
すでにかなりの個人の方が利用しているようです。

その前提としては、Aさんが返済を継続できる可能性があることを示す必要が
あります。
毎月の生活の支出を見直して家計をリストラしなければなりません。奥さまとも
よく相談しないといけませんし、Aさんもどんな仕事をしてもまだまだ頑張って
働くという覚悟を決めないといけません。

「こうすればいいですよ!」というようなすっきりしたアドバイスができず申し訳
なかったのですが、「相談には乗りますのでまたお困りになられたらいつでも
ご相談ください」とだけ申し上げました。

■「社会状況の変化」を想定してライフプランを立てましょう!

65歳時点でローン残高が1000万円・・・。
大変厳しい状況でいらっしゃいます。返済計画を見直すと言ってもその余地が
あまりありません。
Aさんは「なんでこんなことになってしまったのか・・・。こんな事態はまったく
考えていなかった。」と仰っていました。
Aさんは老後のことをよく考えていなかった上に、退職金をアテにしてローン返済
計画を組むこと自体が間違っていたのです。「自己責任の結果」と言われても仕方
がないかもしれません。

ただそれでもAさんには同情を禁じ得ません。
つい20年くらい前には皆こんな感じで住宅ローンを組んだのです。日本が上手く
いっていたからそれでも何とかなったのです。

「終身雇用」、「年功序列で上がっていく給料」、「豊富な退職金」、「不動産
は値上がりし続けるという土地神話」、「悠々自適の年金生活」・・・・。
時代は変わり、これら「以前の日本の常識」はもはや「常識ではない」ということ
は今の若い人たちはわかっています。

これからマイホームを買おうという若い人たちはそういうことを理解した上で、
将来の生活の変化も想定してマイホームを買います。
そのようにこれから起こりうる様々な状況を想定して、何パターンもしっかり
ライフプランを考えて適切な予算で適切なローンを組めば、全く心配することは
ありません。

でもこのAさんのように途中で状況が変わった人は本当に大変です。
Aさんはいわば「日本の社会状況の変化の犠牲者」とも言えるかもしれません。

とにかく早目の対処が重要です。手遅れが一番ダメです。年月が経過するにつれ
選択肢がなくなっていきます。
これから家を買う方はもちろん、その他モロモロご心配な方は早目にライフプラン
診断をされることを心よりお勧めいたします。

今回は以上です。次回もお楽しみに!

【編集後記】 「セミナーやってます」

残念ながらAさんのような方は決して少なくないんですね。
そうならないためにもマイホームを買う前の準備が大事だと思っています。
「今が買い時!」「残りわずか!」といった言葉に慌てることなく、しっかり
考えてくださいね。

で!

宣伝ですが、よろしければ私どものセミナーにもお越しください。
きっと参考になると思いますよ。