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ハッピーリッチコラム バックナンバー

第81号 『中小企業問題の本質とは?』
    ~なぜ国のビジョンが必要なのか?~
2009/12/08

私的年金をつくろう 『ハッピーリッチ・アカデミー』第81号

こんにちは!
明るく前向きに自分の財産を築いていこうと頑張るみなさんに、ハッピーな人生
を送るための情報を提供する「ハッピーリッチ・アカデミー」管理人の川瀬です。

今回は、資金繰りに悩む中小企業についてです。

『中小企業問題の本質とは?』
~なぜ国のビジョンが必要なのか?~

中小企業の資金繰り対策として「金融円滑化法案」が施行されました。

2009年の中小企業白書によると、日本の企業の99.7%は中小企業。
就業者数でいうと、66.2%、約2,400万人が中小企業に勤めています。
日本経済の活性化は中小企業の活性化といっても過言ではないでしょう。

しかし中小企業を取り巻く環境は厳しくて、例えば三大メガバンクの2009年9月末
の中小企業向け融資残高は約109兆円と、1年前に比べて約4兆円も減りました。
「金融円滑化法案」は、「中小企業の資金繰りが厳しいのだから、銀行はもっと
融通をきかせなさい。」という話ですね。

■銀行はなぜ中小企業にお金を貸さないのか?

確かに「銀行が厳しすぎる」という側面もありますが、銀行だけを叩いても
根本的な解決にはならないと思います。

銀行にしてみれば
「貸し出しているお金は自分のものではなく、預金者からの預かりもの」
です。

しかも銀行は預金を元本保証していますから、融資などの運用で失敗することは
決して許されることではありません。
極端なケースですと、返ってこないとわかっていて融資をすると背任行為で
刑事罰にもなりかねません。

銀行の貸出金の返済の源泉は、ざっくり言えば企業の当期利益です。
ですから銀行としては、
「当期利益が赤字の企業にはお貸しできません」
というのが基本姿勢ということになります。

「いやいや、赤字企業に対してはともかく、黒字企業に対しても融資を渋る傾向
がある!これはけしからん!」という声もあります。
今が黒字であったとしても、この先赤字になっていく可能性が高い企業には
やはりお金は貸せません。

例えば、最も貸し渋りにあっている業種のひとつである「建設業」。
建設業は、約400万人が従事する日本の基幹産業のひとつです。

でも建設業者さんに対しての銀行の姿勢は厳しくて、例え黒字決算であろうと
「建設業」というだけで融資にはかなり慎重になっています。

なぜなら建設業の売上に当たる、道路工事やダム工事、港湾整備工事などの
いわゆる公共事業がずっと減ってきていて今後も減ることが明らかだからです。

さらに民主党政権になって拍車がかかり、
「これからはコンクリートから人へお金を使います」
となり、
「公共事業は全部見直し!公共工事予算は大幅カット!」
くらいの勢いになってしまいました・・・。

新規事業や業態転換に取り組んでいるような企業ならともかく、今まで通りの
売上構成で「来年も売上は落ちると思いますが、お金はこれまで通り貸して!」
では無理がありますよね。

■貸し渋り問題の本質は何か?

今、赤字の中小企業の割合は、約4割とも言われています。
銀行の中小企業向け貸出が落ち込んでいる根本的な原因は、利益を出せない
中小企業が増加しているからです。

ですから問題の本質は、
「これから中小企業はどうやって利益を上げていけばいいのか?」
ということだと思うのです。

公共事業依存でやってきた建設業はどうすればいいのか?
海外に仕事が行ってしまった製造業の下請け企業はどうすればいいのか?

従来の事業で、もう構造的に利益を出していけそうもないのなら、その企業は
人員削減など経費を削減するだけではなく、新しく売り上げを上げるために業態
を転換したり、新規事業に取り組んだりしなければなりません。国はそういう
取り組みをしようとしている企業にこそ重点的にお金を出すべきだと思います。

最近の日本は、新規事業投資などに対する減税や補助など「新産業育成」に
関する施策が弱いですからね。(それはすぐに効果が目に見えて出にくいので
選挙の票につながらないからだとか言われていますが・・・)

■国も企業もビジョンが大事!

最近よく、「民主党政権にはビジョン(展望)がない」と批判されています。
国の財政も企業と同じです。「これから日本はこういう分野でこのように経済
成長を果たしていこうとしています!」という展望がない限り、日本にはお金は
集まりませんし、今国内にあるお金も出て行ってしまいます。日本の株価が
上がらない一因は海外のお金が戻ってきていないことです。海外の投資家が展望
のない日本にリスクを感じているからだと言われています。

国にビジョンがなければ、業態転換に悩んでいる中小企業もどの方向に舵を
切ればよいのかわかりません。

輸出で経済が持っている国なのに円高を放置する・・・。
人口がこれから減っていくのに内需拡大だと言う・・・。

どうしたいのでしょう?

資金繰り支援も大事ですが、もっと大事なものがあると思うのです。

今回は以上です。次回もお楽しみに!

【編集後記】 「坂の上の雲」

今NHKでやっている「坂の上の雲」はご覧になりました?
私は録画していてまだ見ていませんが、原作は大好きなので是非年末年始に
見ようと思っています。

明治維新を経て、国のカタチを変えようと坂を登っていた日本は、国そのものが
未成熟で、まるで青春時代のような夢と希望に満ちあふれていたんでしょうね。

それに比べて今ときたら・・・。
おじいさんのような国になってしまいました。
「坂の上の雲」を見て、気持を元気にして、若返らねばなりませんね!