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ハッピーリッチコラム バックナンバー

第80号 『円高のデメリットとメリットとは?』
    ~円高メリットはなぜ強調されないのか?~
2009/11/24

私的年金をつくろう 『ハッピーリッチ・アカデミー』第80号

こんにちは!
明るく前向きに自分の財産を築いていこうと頑張るみなさんに、ハッピーな人生
を送るための情報を提供する「ハッピーリッチ・アカデミー」管理人の川瀬です。

今回は「円高」についてです。

『円高のデメリットとメリットとは?』
~円高メリットはなぜ強調されないのか?~

■円高になると景気悪化?

円高が止まりません。
2009年11月24日時点で、おおよそ1ドル=88.6円です。
もうずっと1ドル=90円を割る水準が続いています。

日本は円高になると景気悪化懸念が高まります。
輸出企業を中心に株価も下がります。
円高になると海外に製品を販売している輸出企業の業績が悪くなるからですね。
輸出で稼いでいる自動車産業や電気・機械産業など、日本の基幹産業の利益減少
は景気へ大きな影響を与えます。

一方、円高になるということは、輸入製品は安くなるわけですから円高のメリット
もありますよね?
海外からより安くモノが買えるようになるわけですから。
それでも円高のデメリットばかりが騒がれるのはやはり輸出額の方が輸入額よりも
多いからなのでしょうか?

実はそうでもありません。
輸出入のボリュームを対GDP比率で見ますと、実は輸出と輸入にそれほど差は
なくて、輸出の方がちょっと多いのですがどちらも大体例年15%程度です。

ボリュームはあまり変わらないのに円高のメリットがそれほど強調されないのは
なぜなのでしょうか?

■円高メリットが強調されない理由とは?

それは円高のメリットが経済的にはあまりインパクトがないからです。

OECDによると自国通貨が10%高くなった場合の消費者物価に及ぼす影響は、
先進国の中では日本が最も波及しにくいという結果が出ています。

つまり日本では、「円高になっても国内の物価は下がりにくい」のです。

なぜ、日本では円高でモノが安く輸入できるようになっても消費者物価が下がり
にくいのでしょうか?

それは簡単かつ単純な話です。

日本には複雑で、多段階で、高コストな流通の仕組みと、生産性の低いサービス
部門が存在しているからです。

輸出における円高は「売上の減少」に直結しています。

それに対して輸入における円高のメリットはいわば「原材料の減少」です。
原材料が下がっても最終商品になるまでには様々な加工工程や流通プロセスが
入ります。

円高のお陰で輸入したモノの価格が安くなったとしても、流通(在庫)~加工~
サービスの高コストな各工程を経る中で、最終的に消費者の手元に届くまでに
円高差益の若干のマージンなどは吸収されてしまうのです。日本の流通・サービス
部門は生産性が低いことで有名ですからね。

それでも、日本はずっと円高が続く環境の下、不景気にともなう購買力の低下に、
流通・サービス部門の合理化の進展もあったのでしょうか、2000年以降、国内の
物価はずっとゆるゆると下がってきました。

いわゆるデフレ進行ですね。

物価が下がり過ぎるのも「デフレスパイラル」と言ってこれまた景気の悪化を
加速させるんですけどね。

■円高に対して何もしない政府と日銀の不思議

いずれにせよ、今の円高水準は明らかに行き過ぎじゃないかと思います。
この水準で推移したときのGDPの押し下げ効果は、政府が経済対策としてバラマキ
をやったとしても全部相殺するくらいのインパクトを持っているそうです。

エコ減税やエコポイントで一息ついた自動車産業や家電業界も円高にビビって
身動きとれずですよ。

今の藤井財務大臣は就任時に円高容認発言をしてひんしゅくを買っていましたが、
なんで円高を是正しようとしないのでしょうね?

90円切ったら大変だ!と半年ほど前には大騒ぎしていましたが今はあまり皆関心
がないようで話題にもなりませんね。

日銀からも、金融緩和策のひとつも出てこないのは「不思議だな?」と思う今日
この頃です。

今回は以上です。次回もお楽しみに!

【編集後記】 「金融円滑化法案が円滑に可決?」

「貸し渋りを根絶する!」と息巻いていた亀井金融大臣肝いりの「金融円滑化法案」
が先日、衆議院で可決されましたね。この法案も最後は骨抜きもいいところで
金融環境になんの影響も与えなさそうな形に落ち着きましたので別にどうでも
いい法案なのですが・・・・。

民主党はなぜ強行採決したのでしょう?
政権をとって一発目の、しかもこんなどうでもいい法案で、いつも民主党が非難
していた強行採決で衆議院を通すとは・・・???

一度やってみたかったんでしょうね。
「強行採決」。