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ハッピーリッチコラム バックナンバー

第77号 『税制が持つ意義を考える-その1』
    ~「子ども手当」の理念とは?~
2009/10/13

私的年金をつくろう 『ハッピーリッチ・アカデミー』第76号

こんにちは!
明るく前向きに自分の財産を築いていこうと頑張るみなさんに、ハッピーな人生を送るための情報を提供する「ハッピーリッチ・アカデミー」管理人の川瀬です。

今回は今話題の「こども手当」です。
税制度のあり方についても考えてみたいと思います。

『税制が持つ意義を考える-その1』
  ~「子ども手当」の理念とは?~

■来春にも実施 「子ども手当」

民主党の目玉政策のひとつ、「子ども手当」。
中学終了までのお子さんに毎月26,000円を支給します。
来春にも実施の予定のようですが、それに伴い「扶養控除」と「配偶者控除」の廃止も検討されているようです。

『扶養控除来週廃止も検討 子ども手当財源に』 (10月10日付 毎日新聞より)

『峰崎直樹副財務相(税制改正担当)は10日、民主党のマニフェスト(政権公約)に掲げた扶養控除と配偶者控除の廃止について、まずは来年4月からの子ども手当の半額実施と同時に、所得税の扶養控除の廃止を検討する考えを示した。』

※「扶養控除」とは、子供など所得のない扶養家族1人につき年間38万円を所得税
 の課税対象額から差し引く制度。
※「配偶者控除」とは、配偶者が一定金額以下の所得(年間38万円)しかない場合
 に限って他方の配偶者の所得から一定金額を控除できる制度。

「子どもがいない世帯にとっては実質の増税ではないか!?」などの声もあります。
今後、様々な立場からいろんな議論がありそうです。
こんな時、私たちはどう考えれば良いのでしょうね。

■税制改正、「トクする?損する?」<それより大事なこととは?

ファイナンシャル・プランナー(FP)の試験科目の中に「税金」(タックスプラン
ニング)がありますが、私は大変苦手でした。
勉強していた頃にいつも苦々しく思っていたのは、「税制度ってなんでこんなに
複雑なのか!」ということ。それは税制度が、不公平さや抜け道がないかをよく
考えて、修正に修正を重ねた結果として現在の制度があるからなんですね。

だから今回のように新しい税制度が出来る時、「どっちが得するか」とか「どっち
が損するか」、「こういう家族構成の場合はどうか」、「こういう収入の人の場合
はどうか」、などいろいろシミュレーションをするわけです。

税制改正にあたり、自分の家計を考えてそういうシミュレーションをするのは
とても大事なことです。ただ、税金とは元々そういうものなのですが、「こちらを
立てればあちらが立たず」といった性格があります。「公平さ」を大前提として
制度設計はするもものの、完全に皆が納得するような制度はそもそも不可能なのです。

だからシミュレーションも大事ですが、同時にそれぞれの税制に込められた意義は
何なのかをよく理解することも大事だと思います。

ある税制度を廃止したり、新しく作ったりすることは毎年税制改正で行われます。
廃止するときには、「そもそもの目的は何だったのか?」、「その目的は達成
されたから廃止するのか?」「上手くいかないから廃止するのか?」を考える
必要があります。
また新設するときには「その税制度によってどういう社会をつくりたいのか?」を
考える必要があります。
それらをきちんと議論して国民が理解をしやすくするよう努めるべきですね。

■「子ども手当」の意義とは?

それでは今回の「子ども手当」の意義はなんでしょうか?

民主党のマニフェストにはこうあります。
・子育ての経済的負担を軽減し、安心して出産し、子どもが育てられる社会を作る。
・次代の社会を担う子ども一人ひとりの育ちを社会全体で応援する。
・相対的に高所得者層に有利な控除から中低所得者に有利な手当に切り替える。

私はこのマニフェストを次のように理解しています。
そして「子ども手当」には基本的に賛成です。

日本は今将来のビジョンが描けない、「将来不安な社会」になっていますが根本的
には日本の構造的な欠陥が解消されない限り、これは簡単には解決しない問題だと
思っています。

その、日本が抱える根本的な構造的欠陥とは「生産年齢人口の減少」です。
一般的に「少子高齢化」と言われるものですが、問題は高齢化よりも少子化、
特に生産年齢人口(15歳~64歳)が激減していることです。
この10年間で約400万人も減ったそうです。
そして、これが今後も減り続けていくわけです。

この生産年齢人口の年代が、最もよく消費し、最もよく働き、最もよく税金や
社会保険料を納めるわけです。この年代の人口がずっと減ってきて、さらに
この先20年以上は減り続けるわけですから、内需は増えるわけがありませんし、
税収は落ちますし、年金財源は減る一方なのも当然ですよね。

大切なのは、生産年齢人口の減少を国家全体の問題と捉えて「子どもを増やすこと」
です。

10年後~20年後には今の子供たちが将来の私たちの日本を支えるための税金や
保険料を払ってくれるのです。その頃には年老いている私たちの医療や介護や
年金などの制度を支えてくれるのです。

もちろんそのためには、「子ども手当」だけではなくて、教育や保険制度や女性の
働く環境つくりなどを一体的に考えていく必要があります。

大事なのは、子どもがいる、いないに関わらず、「子どもは国の財産と考えて
社会全体で育てる環境をつくること」。これが「子ども手当」の意義であり、
理念だと私は理解しています。

では、廃止予定の「扶養控除」はどうなんでしょうか?
また「配偶者控除」はどうなんでしょうか?
目的は達成されたのでしょうか?廃止してもよいのでしょうか?

次の機会にそれぞれの意義について調べて整理してみたいと思います。

今回は以上です。次回もお楽しみに!

【編集後記】 「四十肩になりました・・・」

先日、私どもの社長が四十肩になり嘆いているのを見て、「もうお年なんですから
・・・」と半分苦笑しつつなだめておりました。

そうしたところ3日前、私の左肩が急に上がらなくなりました。
激痛です。
「こ、これがウワサの四十肩・・・」
40歳を過ぎると四十肩になる、とは聞いていましたがこんなに早く来るとは・・・。
白髪が生えたり、視力が落ちたりすること以上に、この四十肩は精神的に来ました。
強烈なパワーで年を取ったことを自覚させられて、気持ちがどよーんと落ち込んで
います。
今も左肩が上がりませんが、私のモチベーションも上がりません。
恐るべし!四十肩。