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ハッピーリッチコラム バックナンバー

第55号 『ジャイアン(米国)に対して日本はプロのスネオになったら?』
    ~米国債をめぐる攻防とは?~
2008/12/09

私的年金をつくろう 『ハッピーリッチ・アカデミー』第55号

こんにちは!
明るく前向きに自分の財産を築いていこうと頑張るみなさんに、ハッピーな人生を
送るための情報を提供する「ハッピーリッチ・アカデミー」管理人の川瀬です。

今回は、なりふり構わず財政出動するアメリカに対して日本はどうするべきか!?
・・・というお話です。

『ジャイアン(米国)に対して日本はプロのスネオになったら?』 
〜米国債をめぐる攻防とは?〜

■相変わらず不安定なマーケット

世界的な経済の不安定さが続いています。
もう日経平均株価が一日で300~400円くらい動いても驚かなくなりましたね。
アメリカの株価が動けば日本も動く。
東証の外国人株主比率が6割近くもあるそうなので、それも仕方がないですか・・・。
結局、日本の経済の安定はアメリカ次第のところがあるのは否定できないですね。

■なりふり構わぬ財政出動!アメリカの財政状況は?

そのアメリカですが、今の経済状況の収束に必死です。
GMなど自動車ビッグ3の救済に250億ドルの投入を決定しましたし、
金融機関のシティグループに至っては200億ドルの資本注入に加えて、
保有する不良債権3,060億ドルを政府が肩代わりすることを決定しました。

さ、さ、3,060億ドルって、いったい何円ですか!?(←28兆円くらいです)
決まっている金融安定化法の予算では7,000億ドルですから約半分をひとつの銀行に
使うことになります。んー、この勢いでは絶対、7,000億ドルでは足りませんよねぇ。

2009年度のアメリカの財政赤字は、過去最悪の4,380億ドル(約40兆円)になると、
9月時点で発表しています。その後の住宅公社支援やビッグ3支援、金融安定化法などで
決まった公的資金投入などを考えると財政赤字はさらに増えるでしょう。

さらにさらに、オバマ次期大統領は
「景気回復のためにはさらなる財政出動を惜しまない」と言っています。

さて、この財源はどうするのでしょうか?
財政赤字なのですから、国債発行に頼るしかないですよね。

■誰が買うのか米国債、日本が狙われている?

大量に発行されるであろう、米国債。
その買い手は中東とも中国とも言われていますが、
間違いなく狙われているのが私たち日本の円です。

厳しいとは言え、日本の銀行はそれほど傷んでいません。
日本には800兆円近い借金があるとはいえ、
その裏付けとなっている個人貯蓄は1,500兆円とまだ余裕がありますし、
外為準備金にも100兆円あります。

「俺がこんなに苦しんでんだから、ウチの債券買えよな。いつも守ってやってんだろ!」
と、アメリカはまるでドラえもんのジャイアンのように言ってくることでしょう。
日本は、スネオのように対米協力の名のもとにボロ債券を買わされるのでしょうか。
いままでもずっとそうでしたが・・・。

■どうせスネオになるならば・・・・

「日本だって苦しいのだからアメリカに貸して損をするより、日本人のために使うべき!」
という声が強くあります。

でも、「アメリカの景気が安定して、株式市場が安定してきて、米国内需が増えたりすると
日本の経済だって良くなるわけだから協力してよ!」という論理で、いずれにせよ最後は
買わされるわけです。

どうせ買わされるのであれば・・・、
ここはひとつ、積極的に買ってみたらどうでしょう。

積極的に引き受ける以上、それなりの条件を引き出したいですよね。
アジア外交などの安全保障上の協力や対米貿易における経済協力の支援合意などなど。

ジャイアンの上を行く、いわば「プロのスネオ」になるのです。
「いやならいいよ。今持っている分も売っちゃうから。」とか言って。
債権者は、本来立場が強いのですから、ね。

でもこれって結局、政治力の問題ですから、今の政治状況じゃ無理でしょうね・・・。
のび太に似てる!とか言われて喜んでいた福田さんでは到底無理でしたから、
ちょっとスネオ似の麻生さんには期待してたんですけどねぇ・・・。

今回は以上です。次回もお楽しみに!

【編集後記】 「緑のニューディール」

今回はアメリカの後ろ向きな財政出動の話でしたが、先々週の「ニューズウィーク」に
世界のリーダーたちのこんな声が載っていました。

「地球にやさしい経済に1,500億ドルを投資する。これで500万人の雇用が生まれる」
(オバマ次期米大統領)

「私たちはグローバルな変化の入口に立っている。緑のニューディールの時代が来たのだ。」
(バン基文:国連事務総長)

環境への国家的取り組みが経済をも救うという内容の記事でした。
環境問題は決して理念的・情緒的な話だけではなく、経済対策、ひいては国家戦略でも
あるのですね。