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ハッピーリッチコラム バックナンバー

第41号 『財政の視点で世の中を考えよう!-その1』
    ~後期高齢者医療制度問題での違和感とは?~
2008/05/27

私的年金をつくろう 『ハッピーリッチ・アカデミー』第41号

こんにちは!
明るく前向きに自分の財産を築いていこうと頑張るみなさんに、ハッピーな人生
を送るための情報を提供する「ハッピーリッチ・アカデミー」管理人の川瀬です。

今回から数回にわたって、今の社会を読み解くために基礎的なコト、でも大事な
コトについて考えてみます。

題して、「国家財政の視点で世の中を考えよう!」
今回は第1回、「後期高齢者医療制度問題での違和感とは?」です。

『財政の視点で世の中を考えよう!』
〜後期高齢者医療制度問題での違和感とは?〜

「現代のうば捨て山だ!」と批判の激しい「後期高齢者医療制度」。
先週、民主党をはじめとした野党から廃止法案が出されましたね。

「戦後の日本を作ってきてくれた高齢の世代を足げにするこんな制度はすっぱり
やめるべき!」(共産党HPより)ということだからです。
収入の少ないご老人が「私らは、はよ死ねということじゃね~」とTVで語っている
のを見たりすると、
「確かにひどい話だな~」と思いますよね。
民主党が、「与党は弱者切捨ての政策ばかり!けしからん!」と政府を批判すると、
今の政府がだらしないだけに、「そうだ!そうだ!」とも思いますよね。

でも・・・、
(こんな話をすると、「お前はお年寄りに冷たい奴だな!」と言われそうで勇気が
いるのですが)
私、こういう論調にはずっと、多少の違和感を覚えていました。

ちょうど1ヶ月前、ゴールデンウィークに実家に帰ったのですが、そのときに私が
感じていた違和感が何だったのかがわかった気がいたしました。
まずはそのお話から・・・。

■親戚の集まりで聞いたこと「後期高齢者の皆さんにはこんな意見も・・・」

実家で、両親はじめ、おじさんやおばさん数人が集まって世間話をしていたとき、
TVからいつものように「後期高齢者医療制度」に苦しむ高齢者の人のインタビュー
が流れてきました。
私の両親は70代前半なのでいわゆる「前期高齢者」ですが、おじさん、おばさんは
「後期高齢者」です。

私が、「おじさんたちにも大変な時代になったね。」と水を向けると、
おじさんからは意外な言葉が返ってきました。

おじさん:『この人ら~はTVでこんなことばかり言って年寄りとして恥ずかしく
       ないんかな~。』
おばさん:『TVはこんな年寄りばっか選んでしゃべらせとる。こんな人ばっかりと
       違う。今のままの日本の財政では孫ら~の将来がかわいそうだと
       思っとる高齢者だって多いに。こんなTVは見とってやんなる
       (=嫌な気分になる)。』

「ほほー(感嘆)。。。意外だね。」 私は少しばかり驚きました。
ちなみに、このおじさんもおばさんも自営業だったので、今は国民年金だけの収入
で決して裕福ではありません。

ここから私の両親も加わって、高齢者の意見が飛び交いました。

いわく、
父:『今、年金をもらえとらん人は、昔にそういう選択をした人なんだわ。この人
    たちが30年前にどんな暮らしをしとったのかをセットで紹介するべきだわな。』

母:『今、問題なんは年金制度や医療制度が信じられんとか言って社会保険料を
    払わん若者が増えとるでしょう?今の報道の流れは、その子らに悪い影響
    を与えとるだけやね。TVはむしろ「年金を納めんとこうなるよ」と言うべき
    だわ、ね~。』

おじさん:『俺らはどんなに貧しくても苦しくても国に収めてきたわな。』

おばさん:『普通に、真面目にやっとれば孫らに迷惑かけんでもすむわ。
       こんな(TVで言っているような)ことにはならん。』

父:『そら、子供や孫のことを考えたらわしらも負担はせんと、な。』

・・・などなど。
とめどなく、でも高齢者なので静かで穏やかなトーンで、話しは続きました。

私はこの人たちが親族であることを誇らしく思いました。

■問題をすり替えるTVと政治

今の「後期高齢者医療制度」に関する報道などでは、「何が問題なのか」が
すり替わっているように思えます。
この制度の根本の目的は財政の問題でしたよね。
でもワイドショーなんかでは「高齢者いじめ」ということばかりを取り上げる。
それを政治がまた象徴的に取り上げて、政局を盛り上げるネタにする。

この制度の一番の問題は、その管理や実際の運用面だと思います。
特に今年4月の制度導入の仕方には大いに問題がありました。
保険証が届かなかったり、「消えた年金問題」にケリが全然ついていないうちに
天引きが始まったり。
制度の告知、説明が全く不十分でした。
国は「1割負担は変わらない」ということばかり強調していたから、従来、扶養
家族だった人や市町村で福祉を受けていた人など、今回の制度変更で実際の負担額
が増えた人たちからは「話が違う!」と怒りの声も出ました。
本当に貧しい人への救済措置や急に負担が増えた人への激変緩和措置も不十分です。
確かにそういう制度面での大幅な見直しは必要だと思います。

でも、だからといって簡単に法律そのものを廃止されたら困ります。
国全体の医療費は既に平成18年度で34兆円。
その3分の1は高齢者です。これ国家予算の何%になるのでしょう?
こうしている間にも医療費予算がまた必要になります。
だから仕方がない、皆で支えましょう、として2年前に法案が通ったはずなのに・・・。
将来、財政を支える私達や子供達の負担はどうなるのか、と思いませんか?

■日本の財政を見ておかないと我々現役世代も大変なことに・・・

あまりマスコミは取り上げないし、私達もガマンして声を上げていないのですが、
我々現役世代は年々社会的コスト負担が増加しています。

ざっと上げるだけでも・・・

2004年
・厚生年金保険料率引き上げ13.58%→18.30%
・配偶者特別控除の原則廃止

2005年
・国民年金保険料アップ13,300円→16,900円
・定率減税の段階的廃止

などなど。(↑記憶に頼っているので間違っているかも知れませんが)

皆さん、「なんかここ数年お金が貯まらないな~?」と思いませんか?
それは給料が上がっていないのもありますが(苦笑)、負担しているコストも
上がっているという側面もあるんです。

そんな中、世間ではまた物価が上がり、消費税も上がるのです(←ほぼ間違いなく)。

皆さん、大きな方向性を見失わないようにしましょう。
そのために国家財政を見ていきましょう。
国が財政破綻したら元も子もない。

次回以降で、そのあたりを詳しく見ていきましょう。
国家予算を見れば、大きな流れがわかります。
そして、ハッピーリッチ的にどう行動するべきかもわかってくるはずです。
今回は以上です。
次回もお楽しみに!

【編集後記】 「私はどこの人間か」
昨日は大阪でセミナーをやっていました。
終了後にご参加いただいた方から「ハッピーリッチ楽しみに読んでますよ!」と
お声を掛けていただきまして、驚いたとともにとても嬉しくなりました。
ありがとうございます!

その方に「川瀬さん、『関西在住』と書いてありますがどちらにお住まいですか?」
と聞かれました。

私は、京都市に住んでいます。
ちなみに会社は、東京にあります。(?)

仕事がら全国に行くことが多いので、こんな感じになってます。

そして、実家(出身地)は愛知県です。
メルマガ本文に出てきたおじさん達の会話は名古屋弁です。
読みづらくてすいません・・・。多少は臨場感がでるかな、と思いまして。