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ハッピーリッチコラム バックナンバー

第40号 『格差社会を考える-その3』
    ~頑張れ!若者!-若年層の厳しい就業環境とは?~
2008/05/13

私的年金をつくろう 『ハッピーリッチ・アカデミー』第40号

こんにちは!
明るく前向きに自分の財産を築いていこうと頑張るみなさんに、ハッピーな人生を
送るための情報を提供する「ハッピーリッチ・アカデミー」管理人の川瀬です。

今回は、「格差」シリーズの最終回。
「単身高齢者」「母子世帯」とともに格差問題が深刻な「若年層の格差」について
考えてみたいと思います。

『格差社会を考える-その3』
〜頑張れ!若者!~若年層の厳しい就業環境とは?~

まずは、若年層の現状を見てみましょう。
(↑ここでは統計の関係上「15歳以上34歳以下」を指すことにします)

■若者の雇用情勢は厳しい!

若年層の失業率は、全体平均(4.4%)より数ポイント高い水準にあります。
特に24歳以下の男子では10%近くにもなっています。
また、仕事に就いていても、契約社員やパート・アルバイトなどいわゆる
「非正規雇用」が多くなっています。
平成19年度の「労働力調査」(厚生労働省)によると・・・
15歳以上34歳以下の「被雇用者」1,809万人のうち、非正規雇用は579万人。
割合にして32%。
つまり若年層の3人に1人が非正規雇用なのです。

非正規雇用には「会社を自由に選べる」というメリットもありますが、総じて
デメリットの方が多く、その中でも一番大きいのは「収入が正規雇用より低い」
という「収入格差」の問題です。

この「収入格差」、実は若い間はあまり実感がないのです。
「労働力調査」によると、34歳までは、非正規雇用者の平均収入は、正規雇用者
の約8~9割程度あります。
しかし、これが年齢とともに賃金格差は大きくなっていき、50歳前半では約5割に
なってしまいます。
これを生涯年収額にすると、なんと「約1億円!」もの差になるそうです。
デカすぎますよね。

■「若者の非正規雇用」、何が問題なのか?

若年層に「失業者」や「フリーター」、「非正規雇用者」が増加すると社会的に
どういう問題があるでしょうか?
ここでは3つあげたいと思います。

1)就業形態を変えることは難しい!

フリーターをはじめとする若年層の非正規雇用者が正規雇用者へ移行することは
統計等では年々難しくなっているようです。
厚労省の「雇用管理調査」などを見ると、企業はフリーターやニートの採用には
きわめて否定的です。
また、非正規雇用は正規雇用になりにくいという調査もあります。
「非正規雇用の残存確率」(内閣府調査)
  http://www5.cao.go.jp/j-j/wp/wp-je06/06-3-1-18z.html

つまり、学校を出て社会に出る最初の段階で正社員以外の道から始めたり、途中
で一旦正規雇用のレールから外れたりすると、そのまま就業形態が固定化されて
しまうリスクが非常に高い時代になっていると言えます。

2)少子化に拍車がかかる!?

年収と結婚には完全に相関関係があります!と断言します。
ある調査では、年収別に集計したところ、
25~29歳の年収1,000万円以上では結婚率73%であるのに対し、
年収250万~299万円では26%、300万~399万円では36%にとどまります。

雇用形態で見ると、30~34歳の「正規社員」の結婚率は60%、「自営業者」は65%
なのに対して、「非正規雇用者」では30%と半分以下です。
仕事をしていない「無職」の男性結婚率は16%でした。
(独立行政法人「労働政策研究・研修機構」の調査)

晩婚化や非婚化は若者の価値観の変化だけの問題ではないことは明らかですね。
少子化につながっている若者の「晩婚化」や「非婚化」と、「若者の就労問題」
は切り離して考えられないようです。「収入が少ないから」「雇用が安定しないから」
と言った理由で結婚に踏み切れない若い人は確実に増えているのではないでしょうか。

3)社会的コストが増大する!?

「年金問題」が今ほど話題になる以前から、20代の年金未納率は4割を超えてい
ます。
「国民年金を払わなければならない」という認識が不足しているという面もある
とは思いますが、「今の給料では払えない」という若者も多いのではないでしょうか。
「貯蓄もなく、年金もない」という老人があふれて、それを社会福祉で賄おうと
したら、社会的コストは膨大になり、国はあっという間に破たんします。
社会的コストの増大を、「累進課税」「法人税」「消費税」など、「徴税による所得の
再分配」でまかなおうとすると大変な税率になります。
日本から金持ちや儲かっている企業が逃げ出します。
外国からの投資もなくなるでしょう。
今の若者が老人になる30~40年後、日本の財政はどうなってしまうのでしょうか?

■なぜこうなってしまったのか・・・?

今の日本が「格差社会」になってしまったのは、自由競争社会の産物であるとの
批判がありますが、若年層においては少し違うのではないかと思います。
90年代以降の景気低迷期に日本のほとんどの産業、企業で事業構造の転換が
遅れましたが、その一番の犠牲となったのが若年層だと思うのです。
年齢層の高い従業員を整理できず、雇用機会を奪われたのが今の30代前半以降の
「就職氷河期世代」です。
「即戦力を期待する」と言われて入ってみたら組織は旧態依然としたまま。
「業績連動報酬制度」なのにいつまでたっても下働き。
年齢層の高い従業員が既得権者になっていることで若い人たちがいかに意欲を
喪失していることでしょう・・・。
人口減少、財政悪化・・・、高度経済成長期のころのように、日本の将来に希望
を持つこともできない。
働くことの意味を見いだせず、転職を繰り返したり、フリーターになったり・・・。

国に頼ることは愚かなことだと思いますが、それでも国民として政府には若年層の
貧困が増加することを決して容認することなく、適切な施策を打ってほしい、
と思います。

■それでも、頑張れ!若者よ!

でも、若者の皆さん!そんな中でも前を向いて頑張ろう!
収入が少なくて、将来に多少の不安があっても、縁があったら結婚しよう!
結婚したら、子供も作ろう!
職場でいやなことがあっても、すぐに辞めることなく、もう少し頑張ってみよう!

何とかなるよ!

そして、フリーターであっても年金は払おう!

今回は以上です。
次回もお楽しみに!

【編集後記】 「子供は宝物!」

私の部下の男(現在35歳)は以前、「嫁は負債!子供はぜいたく品!」などと、
とんでもなく不届きなことを言ってはばかりませんでした。
そんな彼も、1年前によく稼ぐ奥さんをもらって結婚しました。
子供はまだですが、2人の子持ちである私は彼に早く子供を作るよういつも
勧めています。
私は28で結婚して30で父になりました。
収入も少ないし、自分の将来に何の自信もありませんでしたが、何とか幸せに
暮らしています。
結婚も子供も確かにお金はかかります。
でもそんなこととは比べ物にならないくらいの幸せと生きる活力をくれますよね。
今日のメルマガはそんな不届き者の部下に捧げます。