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ハッピーリッチコラム バックナンバー

第35号 『サブプライム問題を考える-その4』
    ~モノライン危機がもたらす日本への影響とは?~
2008/03/04

私的年金をつくろう 『ハッピーリッチ・アカデミー』 第35号

こんにちは!
明るく前向きに自分の財産を築いていこうと頑張るみなさんに、ハッピーな人生を
送るための情報を提供する「ハッピーリッチ・アカデミー」管理人の川瀬です。

前回までは、サブプライム問題を引き起こしたアメリカの住宅ローン政策や
証券化の仕組みなど、主に「原因」について書きました。

今回は「サブプラム問題を考える」シリーズの最終回。
「今後の影響」についてみてみたいと思います。

『サブプライム問題を考える4』
〜モノライン危機がもたらす日本への影響とは?〜

先日の日本経済新聞(2008年2月20日)にこんな社説が載りました。

『米モノラインの危機を直視せよ』
「生命や財産への危険には保険をかける。保険は安心の源だ。
かけたはずの保険が利かなかったとするとどうだろう。不安が募るはずだ。
そんな事態が米国で進行中である。
信頼が揺らいでいる保険会社を「モノライン(金融保証会社)」という。
米地方債を保証する「モノライン」への不信は募り、格付け会社による格下げが
相次ぐ。
「モノライン」が保証した証券も連動し格下げにあっている。(中略)
米地方債を組み入れた投資信託は日本では安全な金融商品と見られてきたが、中身
は大丈夫かを金融庁は調べてほしい。モノライン問題は決して人ごとではない。」

■サブプラム問題の本丸!モノラインとは?
「モノライン」っていう金融保証会社の存在をご存知でしたか?
モノラインとは、証券化商品が債務不履行になったときに債務者にかわって元利払
いを保証する会社です。アメリカの地方債の約5割、証券化商品の約2割がモノライ
ンの保証を利用していて、残高にして世界中で日本円にして約250兆円の債券を保
証しているそうです。

このモノラインは、当然サブプライムローンを組み込んだ証券化商品の保証にから
んでいます。
ですので、「サブプライム問題でモノライン各社が業績悪化するのではないか!?」
という懸念からモノライン各社の信用格付けが下がってしまったのです。

モノラインの最大手の「MBIA」と第2位の「アムバック」と第3位の「FGIC」、
2月に入って、「MBIA」が最上級の「Aaa」から「A3」へ6段階引き下げられたの
をはじめとして、大手3社すべてが格下げになり、「トリプルA」の格付けを失いま
した。

■モノライン各社の格下げがもたらす影響とは?

この保証会社の信用格付けの引き下げがなぜそんなにニュースになるのでしょうか?

モノラインは債券の保証会社です。
債券が紙くずになるのを防ぐのが業務ですから、一番大事なのは「支払能力がある」
という信用であり、強固な財務基盤です。
ですから、この債券保証というビジネスはモノライン会社の信用格付けがトリプルA
である事が大前提と言っても過言ではないのです。

アメリカの金融機関の人がこれをわかりやすく説明してくれました。
「ダブルAの債券でもモノラインが保証を付ける事によってトリプルAになる。
これがモノラインのビジネスモデルの根幹なんです。」

恐ろしー。

ちょっと信用度の落ちる債券でも、「信用格付けトリプルA!」のモノラインが保証
すると、「最上級トリプルA」の債券に早変わり。
でもサブプライムの影響で、モノライン自体の格付けが「ダブルA」や「A3」程度
になってしまったのです。
もう「ダブルA」の債券を「トリプルA」にするような力はモノラインにはありません。

この後、モノラインが保証してきた「トリプルA」の債券はどんどん格下げされるで
しょう。
こうなると、モノラインが保証している250兆円もの債券を持っている世界中の金融
機関などは、資産の保有時価を引き下げないといけなくなります。

■日本の金融機関は大丈夫?

さて、日本の金融機関はこれまで「サブプライム問題の影響は軽微だ」と言われて
きました。
それはサブプライムローンが組み込まれている債券を直接的にはあまり保有してい
ないからです。
「日本の金融機関が保有している債券はトリプルAばかりです」と強調してきました。

いやー、これは危ない!と思いませんか?
今回のモノラインの格下げによって、サブプライムとは関係なくても日本の金融機関
が保有するアメリカ地方債などのトリプルA債券の評価が下がります。
となると、リスクが増えたことになり、それに応じて金融機関の自己資本が減ること
になります。
「金融機関の資本減少」と聞くと10年ほど前の「金融システム不安」を思い出す人
は少なくないでしょう。

その穴埋めのために、貸し渋りや保有株式の売却などが進むかもしれません。
そうなると日本経済はまたまた大変なことになってしまいますね。
特に金融機関は3月決算ですから、これから3月末に向けて株式市場がどうなるか心
配です。

日経新聞が「中身は大丈夫かを金融庁は調べよ!モノラインは人ごとではない!」
と言っているのはそういうことなのです。

「アメリカがくしゃみをすると日本は風邪をひく」と言われていますが、
今アメリカが肺炎レベルです。日本が「軽微な影響」で済むわけがないような気が
します。
日本政府は、今のところナーンにもせずに傍観しているように見えますが、是非
しっかりと事態を把握して、経済対策を打ってほしいものです。

4回にわたって、サブプライム問題について書きました。
このシリーズも今回で終わりです。
次回もお楽しみに!

【編集後記】 「戸建て賃貸住宅」ってどうですか?

私がいる会社は、全国約150社の建設会社さんと「戸建て賃貸住宅」の事業もやって
います。
先週(2/22)この戸建て賃貸ネットワークの「第4回全国大会」を開催しまして、
会員さんに多数集まっていただき大いに盛り上がりました。
→[新聞記事]

この「戸建て賃貸住宅」今人気なんですよ!
「賃貸だけと戸建てに住みたい」という人は多いんですよね。
私も「戸建派」ですが、5年前、家を買うときにこの戸建て賃貸住宅があれば・・・!
(今頃ローンに苦しまなくてよかったのに・・・)
と思うほどです。
今は、結構増えていますので、興味のある方はぜひどうぞ!
→[ユニキューブ]