-すべてのメニューが無料で利用できますセミナーのご案内セミナー参加者の声-
会員登録する ログイン
ハッピーリッチコラム バックナンバー

第15号 『資産について考える-その3』
    ~賃貸派の言い分とは?~
2007/05/30

私的年金をつくろう 『ハッピーリッチ・アカデミー』 第15号

こんにちは!
明るく前向きに自分の財産を築いていこうと頑張るみなさんに、ハッピーな人生を
送るための情報を提供する「ハッピーリッチ・アカデミー」管理人の川瀬です。

今回はシリーズ「資産について考える – その3」です。

『資産について考える – その3』
〜賃貸派の言い分とは?〜

まずは前回の振り返りから・・・。
前回は、「自宅は資産か?」というテーマでした。
若い世代で「資産になるし、自宅を持ちたい!」という考えが強かったですね。

そこで、資産の定義を
1)「毎年収益を生むもの」
2)「売った時に価値があるもの」
としてみたら・・・

果たして自分の自宅は資産なのでしょうか?

言い換えるとこういうことです。
1)今、自宅を賃貸に出したら、ローン返済額以上の家賃で借り手がつく物件なのか、
2)今、自宅を売りに出したら、ローン残債以上の価格で買い手がつく物件なのか、

「そういう条件では、借り手、もしくは売り手はつかない・・・」ということなら、
あなたの自宅はあなたの家計におけるマイナスの資産なんですよ、ということです。

実際は、資産と思われている自宅の多くは、そうではないのです・・・(トホホ)、
という話でした。

ならば、
「資産にならないのなら高いローンを払ってまで自宅を所有する必要はない!」
という考えになってもおかしくないですよね。

そこで今回は「自宅を所有しない」つまり「賃貸派」の言い分を検証してみたいと思います。

同じ内閣府の調査の、
「自宅を所有する必要はない」という12.1%(少数派ですが)の意見を見てみます。

「住宅を所有する必要はない」というその理由は・・・
1)「多額のローンをかかえたくないから」・・・28.6%
2)「維持・管理のわずらわしさがないから」・・・19.8%
3)「家族の状況の変化(子どもの独立や転勤など)に合わせて自由に住み替え
たいから」・・・18.1%
4)「固定資産税・相続税等の支払いが重いから」・・・5.6%
5)「資産価値として期待できないと思うから」・・・4.8%

5位の「自宅は資産価値として期待できないから」と考えている人がいるのが面白いですね。
12%の内の4.8%ですから、全体からみるとおよそ0.5%のきわめて少数派ですが。

それはさておき…
1位は、「多額のローンに縛られたくない」という意見です。
こういう声はよく聞きます。賃貸派の多くはこの理由ではないでしょうか。

「こんな先行き不透明な時代に、30年以上ものローンを組んで、毎月毎月支払い続けることを考えるとゾっとする。給料だって下がるかもしれないし、転職だって考えているし…」
こういう人、多いですね。特に若い人に。

でも、よく考えて見ましょう。
賃貸に住んでいる場合には、住宅ローンの支払いはありませんが、家賃という形で毎月支払いをしなければいけないのは同じです。
支払い先が、銀行か大家さんかの違いだけです。
支払い額についてもそう大きくは変わりません。

計算してみましょう。
例えば、家賃10万円のファミリー向け賃貸に住んでいる場合の年間支払い額は・・・
10万円×12ヶ月=120万円
です。
これは3,000万円の住宅ローンを金利2.5%、期間35年で借りた場合の年間支払い額(128万円)とほぼ同じです。

むしろ、
持ち家の場合は、35年後には支払いが終わるのに対し、賃貸の場合は死ぬまで払い続けないといけません。
例えば、30歳の人の場合、持ち家なら35年後の65歳のときに完済しますが、賃貸なら50年後の80歳になっても、生きていたなら支払いが続きます。

住まいにかかるコストだけで見ると、むしろ賃貸の方が持ち家より、総支払い額は多くなるケースの方が多いのです。

では「住宅ローンを抱えるのはリスクがある」と考えている人は、どんなリスクを感じているのでしょうか?
ひとつは、「ローンが払えなくなるリスク」でしょう。

終身雇用・年功序列の時代が去ったこの不確実な時代、「給料が下がったらローンが払えなくなる」という恐怖感は誰しも持っていると思います。

でもこれは賃貸も同じです。家賃が払えなくなったら追い出されるリスクはあるわけです。

だから「住宅ローンに対する恐怖感」というのは確かに「大きな借金を持った」という事実がドーンと目の前に来るから、
その負担感や恐怖感は大きいのですが、実は賃貸だって住み続けようと思うなら、コスト的に見ると変わらない。
コストの面で「賃貸はリスクがない」と感じるのは、それは「気のせい」です。

もうひとつ、「住み替えの自由度」という点でいうと、確かに賃貸に分がありますね。
転勤族や将来親の家に入る、という人たちには「所有する必要はない」ですから。

こういう人たちが自宅を所有すると、「転居の理由が出たときに売却できないと困る」のです。

「売却してもローンが残る」
「貸したとしてもローン返済に困る」
これではつまり損します。住み替えを考えたとき、「住み替えのたびに損するのはイヤだ!」ということです。

「売却価格<負債」
「賃貸価格<ローン返済額」
こういう場合ですね。

つまり「資産ではない家」では困るのです。
「どうせ世の中そんな家ばかりじゃないか」、と斜に構えているのが、0.5%の少数派意見だった「私、賃貸派です。なぜなら自宅は資産価値として期待できないから」という人たちですね。
ある意味正しいかもしれません。

「売れる家、貸せる家がいい」確かにこれなら資産です。

ではどういう家が売れるのか貸せるのか。
次回はここを考えて見ましょう。

【編集後記】
私は7年前まで「賃貸派」でした。
転勤族でしたし、将来的には親の実家に帰ろうかとも考えていましたから。
でもある時から「家を持とう」と思い立ち、1年以上ずっと探して、戸建ての分譲住宅を買いました。
この今の家を買うときの判断基準が、「これって資産?」ということでした。
次回はそのときの私の考えも少し書かせていただきたいと思います。

このメルマガは「客観性」をコンセプトにしていますが、今回のテーマはちょっと主観が強く出てしまっていますね。
すみません。ここにはこだわりがあるものですから。
ま、こんな考えもあるかという感じで読み流してください。